函館の古い町並みを歩いてみよう ~洋館と赤レンガ倉庫が残る坂の町~(北海道)

港町・漁村集落
函館の古い町並み
港町・漁村集落重伝建地区北日本エリア

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 明治維新の直前に、神戸や横浜に先立って貿易港として開港した函館。
 元々はサケやニシンなどの海産物を出荷する、蝦夷地交易の拠点として栄えた港町です。

 函館山麓の元町地区を中心に数多くの洋風建築が残ります。
「大三坂」などの坂から、教会の塔が見える風景は有名で、「坂の町」函館を象徴するものとなっています。

 この記事では、観光地としても高い人気を誇る函館の古い町並みの見所や、飛行機&バスや鉄道で訪れる場合のルートについて紹介しています。
 実際に訪れた時の訪問記も掲載しているので、参考にしてみてください。 

坂と洋風建築群が風景を織りなす「開港五港」の港町

開国により流入した異文化が残した景観

重要文化財・旧函館区公会堂
重要文化財・旧函館区公会堂(画像クリックでこの場所のGoogleMapが表示されます)

 函館(北海道函館市)は、明治維新の直前に貿易港として開かれた「開港五港」の中でも、神戸や横浜に先立って最も早くに開港した港町です。
 他の四港が、1858年の「安政五か国条約」によって開港されたのに対して、函館はその3年前にはすでに、「日米和親条約」によって開港されていました。
(最も早く開港したのは伊豆の下田で、日米・日露和親条約締結の舞台となったお寺なども残っていますが、結局下田は国際貿易港にはなりませんでした。)

 元々、函館は北前船の寄港地で、サケ・ニシンや昆布などの海産物を日本各地に出荷する、蝦夷地交易の拠点として栄えてきました。
 古くから、重要な役割を果たしてきた港町だったわけですね。

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いくつもの美しい坂の風景が特徴的な元町

函館・大三坂の風景
函館・大三坂の風景(画像クリックでこの場所のGoogleMapが表示されます)

 開港後の函館には各国の領事館などが集まり、急激な発展ぶりを見せました。
 国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建地区)に選定されている函館山麓の元町地区を中心に、その遺産と言える数多くの洋風・擬洋風建築が残ります。

 港から山手へと真っすぐに伸びる「基坂」「大三坂」などの坂とその周辺から、カトリック元町教会や函館ハリストス正教会の姿が見える風景が有名で、函館を象徴するものとなっています。

 そのハリストス正教会復活聖堂や旧函館区公会堂をはじめとして、重要文化財に指定されている建物もいくつも存在し、函館の長い歴史を物語っています。 

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函館ハリストス正教会復活聖堂
函館ハリストス正教会復活聖堂(重要文化財)(画像クリックでこの場所のGoogleMapが表示されます)

港の周辺には、赤レンガの倉庫や和洋折衷の擬洋風建築も

函館・金森赤レンガ倉庫の風景
金森赤レンガ倉庫の風景(画像クリックでこの場所のGoogleMapが表示されます)

人気の観光スポット、金森赤レンガ倉庫

 函館の風景としては、波止場のそばに並ぶ赤レンガ倉庫も有名です。
金森赤レンガ倉庫」と呼ばれるこの倉庫群は、函館の海運業が盛んになるのに合わせて、明治の終わりに地元企業の「金森(かねもり)商船」が建設したものです。

 倉庫としての利用が終わった後も文化財として保存が行われ、現在では函館屈指の観光スポットとして多くの飲食店などが入っています。
 全長50メートルを超えるようなレンガ造りの建物が何棟も並ぶ様子は、まさに圧巻です。

きわめて個性的、擬洋風建築の家屋群

 もう一つ、函館を代表する特徴的な建築物が、「擬洋風建築」の町家。
 一階が和風で二階が洋風、などと異なった形式になっているものもあり、一目で独特な造りなのが分かります。

 港に近い末広町から元町にかけてのあちこちに点在していて、他ではまず見られない、非常にユニークな景観を創り出しています。
 個人的にはこの疑洋風建築群が、函館の町でも最も印象に残りました。

函館・「茶房 旧茶屋亭」(旧近藤商店)
「茶房 旧茶屋亭」(旧近藤商店)(画像クリックでこの場所のGoogleMapが表示されます)

アクセス方法

函館・大三坂の風景
函館・大三坂の風景(画像クリックでこの場所のGoogleMapが表示されます)

飛行機&バス利用の場合

 全国的な知名度を誇る観光地ということで、函館空港へは本州の東京(羽田)・大阪(伊丹)・名古屋(中部)からの直行便もあり、飛行機で訪れる観光客がかなり多いと思います。

 函館空港から函館駅までは10キロ弱で、シャトルバスで20分ほど(運賃500円)。本数は時間帯によって1時間に1~4本程度となっていて、他には通常の路線バスもあるようです。
 比較的便利な空港と言っても良さそうですね。

https://airport.ne.jp/to_go/bus/
(函館空港公式サイトのバス時刻表)

鉄道利用の場合

 JR函館駅から元町の辺りまでは2キロ程度、歩いても25分ほどです。
 途中には青函連絡船の摩周丸や金森赤レンガ倉庫などの観光スポットもあるので、ぶらぶら歩いて行くのも良いかもしれません。
 函館には路面電車(函館市電)もあるので、函館駅前から末広町電停まで電車に乗ってみるのも面白いですね。

 なお、北海道新幹線の「新函館北斗駅」は函館の市街からは少し離れています。
 新幹線から在来線の「はこだてライナー」に乗り換えて、函館駅まで約20分ほどかかると覚えておきましょう。


マイカー利用の場合

 函館新道・函館江差自動車道の函館インターがありますが、どちらもまだ短い区間が完成しているだけとなっています。
 札幌方面から来る場合は道央道を終点の大沼インターでいったん降りて、国道5号線を走る(途中から函館新道も利用できる)ことになります。

 なお、札幌から函館までは約300キロメートル弱(東京・名古屋間が350キロ弱)もあり、ドライブついでに立ち寄るような距離ではないので、道外からの旅行者は注意が必要です。
(旅行コースとしては新千歳か丘珠空港から飛行機で来るか、函館本線の特急「北斗」を利用するのが無難ですが、特急の場合はやはり4時間程度かかります)
 
 北海道、ついつい広さを忘れがちなんですよね。

 

足が痛くなるまで歩き回る坂の町 ~函館の町を歩いてみました~

「坂の町」函館で坂を上がっては下る

 函館空港からシャトルバスで、津軽海峡を車窓に眺めながら二十分と少し。それでもう、函館駅に到着します。なかなか便利な空港です。
 飛行機で帰る時は、どうしても早めに空港に着いておく必要があるわけで、街から空港が近いと気分的にかなり楽になります。
 実際この旅行の時も、帰りはぎりぎりまで駅前で粘って「ハセガワストア」の「やきとり弁当」(だけど豚肉)を買ったりしました。

「やきとり弁当」、だけど串にささってるのが豚肉というので有名

 さて、さっそく函館駅から、洋風建築群が残る元町方面に向かいます。2キロくらいしかないので充分歩ける距離ですが、路面電車に乗ってみたかったので、駅前の電停から末広町まで函館市電を利用しました。
 もっとも、この後も市電には何度も乗ることにはなったのですが。

 市電の走る海沿いの通りと、「旧函館区公会堂」や「函館ハリストス正教会」(どちらも重要文化財)のある元町地区の間は、並行する何本もの広い坂道で結ばれています。
 函館が「坂の街」と呼ばれているのは、このたくさんの坂道が印象的だからで、海に向かって真っすぐに下っていくような風景が見られる「八幡坂」は特に人気があるようです。

函館・八幡坂
函館・八幡坂(画像クリックでこの場所のGoogleMapが表示されます)

 坂道そのものは町並みとは言えないかもしれませんが、道沿いの家々(中には洋風建築もある)の上にのぞく教会の塔などはやはり絵になるし、やはり一通りは見ておきたい。
 ということで、前述の「八幡坂」以外にも「大三坂」「基坂」「チャチャ登り」など、とにかく色んな坂を上がっては降りてを繰り返しました。
 楽しかったですが、足には結構来ますね。

 疲れたので、旧イギリス領事館の中にあるティールームで一休み。
 アンティーク調のおしゃれな部屋でアイスティーとスコーンを楽しむのは、大変贅沢な気分が味わえました。

旧イギリス領事館のティータイム

日本一の夜景、だと思いました

 港のほうへと降りてくると、こちらも有名な「金森赤レンガ倉庫」や、あちこちに点在する擬洋風の町家を見ることができます。
 僕が特に気に入ったのはこの擬洋風町家で、現地に行くまでこちらはあんまり認識がなかったこともあって、ひたすら歩いて見て回りました。

「茶房 旧茶屋亭」(旧近藤商店)や市立函館博物館郷土資料館(旧金森洋物店)などが、特に気に入りました。

市立函館博物館郷土資料館(旧金森洋物店)
市立函館博物館郷土資料館(旧金森洋物店)(画像クリックでこの場所のGoogleMapが表示されます)

 夜は、函館に住む友人が来てくれて、一緒に海鮮居酒屋で夕食。新鮮なイカ(ほぼ生きてる)をイカ刺しと、あとは焼いて食べましたが、イカは鮮度で全然味が違いますね。
 やはり夜景も見たかったので、一緒に函館山を案内してもらいましたが、ロープウェイに乗っている時点からすでに絶景。
 日本三大夜景(函館、神戸、長崎)の一つですが、全部見た僕としては、函館は別格じゃないかと思いました。
 もちろん個人的感想ですが、左右を海に挟まれたその真ん中に浮かぶような市街地の夜景はそれほどまでに素晴らしかったです。

函館山からの夜景

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