佐々並市(山口県萩市・重伝建)sazanami-ichi
佐々並市の古い町並み(概要)※クリックで写真拡大

萩市の南端近く、海沿いにある萩の市街からは遠く離れた中国山地の山中にある佐々並市は、日本海側の萩と瀬戸内海側の三田尻(防府)とを結んだ萩往還の宿場町。かつての旭村に属し、距離的には山口市街のほうが近いくらいという、萩市内にある4箇所の重伝建地区の中でも異色の場所である。

佐々並川の両岸の萩往還沿いに集落が発展し、藩主が休息する「お茶屋」などが置かれた。現在でも幕末頃などの古い家屋が残り、石州瓦の赤い屋根が連なる静かな町並みが見られる。農村集落という性質も持っているため、山地への登り口があるお茶屋跡付近などでは茅葺き屋根(現在はトタンで保護)の農家建築も混在して残る。

山中の小さな集落、という感じの規模なのだが、格式を感じさせる整った景観が、その規模には見合わない凝縮感があって非常に魅力的だった。訪問時は12月初めのものすごく寒い日で、「萩往還おもてなし茶屋」(旧小林家住宅)で熱いお茶を出していただいてひと息ついたのが忘れられない。

日本の重伝建地区119選 ~国が認めた、貴重な歴史的町並みの保存地区~
古い町並みの中でも、特に価値が高いものとして国が選定している地区を「重伝建地区」といいます。全部で130か所あるこの地区のうち、取材済みの119か所について簡単に解説するページです。




コメント