花沢(静岡県焼津市・重伝建)hanazawa

古代の東海道に沿って家屋が並ぶ「花沢三十三軒」
花沢の古い町並み(概要)

花沢は焼津市街の北方、静岡市との中間辺りの山間に位置する集落。谷川に沿って続く狭い道に面して、黒い下見板張りの家屋が建ち並ぶ。タイトル写真のような、立派な石垣の上に作られた長屋門もいくつか見られ、静かな山中にこのような集落が残っているのには驚かされる。

かつては「花沢三十三軒」と呼ばれ、現在でも集落の規模は大きくは変わっていない。日本坂峠へと至るこの狭い道は、中世の頃までは東海道に当たる街道だったと言われ、後に宇津ノ谷峠回りに東海道のルートが変わってからも、交通の要衝という立地を生かしたお茶やみかんの栽培で栄えた。

山あいに小さくまとまった集落で、こうして見るとまるで秘境のような印象も受けるが、実は案外市街地から近くて、焼津駅から自転車でも三十分ほど。高速道路や新幹線が走る平地から、ほんの少し山側に入るだけでたちまち全く別世界に変わるというのは、なかなか面白いロケーションです。

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